私のかみさま
『…じいじ
びょうきなんだって
もういっしょにこれないって…』

『…そうか
一正も随分歳をとったからな』

『…』


神様は少し悲しそうだったけど
それを受け入れるように小さく笑った


『…じいじ、お家にかえってこない』

『…』

『……あいにいっても
あんまりお話できない…』

『…』



ある日

突然倒れて、病院に運ばれたおじいちゃん


なんとか意識は戻ったものの

おじいちゃんは
もうひとりで歩くことも
話をすることも難しくなってしまって


お父さんやお母さん
まわりの人の表情や雰囲気から

子供ながらに

神様とおじいちゃんと過ごす、あの時間は


もう二度と、戻ってこないのだと悟った
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