私のかみさま
…もうやめて



全部私が悪いの



誰も悪くない



全部、私が



だから



喧嘩しないで


怒らないで


泣かないで



もうすぐいなくなるから


ちゃんと死ぬから


もうこれ以上、迷惑かけないから




だから-…




「―…おい」



…。



私の顔を覗き込む、翡翠色の瞳



………ああ


そういえば、このひとは見たことのない
とても珍しい目の色をしてる


すごく、今更だけど


思案に浸っていた私は
突然の登場にも、至近距離にも驚くことなく


ただただ、その瞳をぼんやり見つめた
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