私のかみさま
そう問いかけられてから、3日が経とうとしてた



あの日

結局、私は言葉を返せなかった


混乱してしまって

動揺して、何も考えられなくて


ふらふらと歩き出して

無言で、その場を後にする私を


榊は


「お前の答えを待ってる」


とだけ言って、見送った



……今だってまだ、混乱してる



榊は、私を殺そうと考えてたんじゃなくて

私の弱い心を殺そうと考えてた



…………言い方が、紛らわしいにもほどがある



だけど、……納得もした



私の体調を気にするような素振り


励ますような言葉や行動


……なんでなんだろうって思ってた



だけど……



あれは全部……



「…」



胸に広がるあたたかさに……苦しくなった



死にたい


殺して


なんで助けた



……助けてくれようとしていたひとに


私はたくさん酷い言葉を浴びせた



自分のことで頭がいっぱいで


向けられた優しさにも気付けずに
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