【極上旦那様シリーズ】今すぐお前が欲しい~俺様御曹司と甘く危険な政略結婚~
薬が効いてきたのか、頭がボーッとして、そのまま意識を失って眠っていたらしい。
「綾香お嬢さま、起きてください! 綾香お嬢さま!」
美佳の声が耳元で聞こえて、ゆっくりと目を開けた。
「う……ん、もう朝?」
寝ぼけ眼の私に、彼女は必死の形相で叫ぶ。
「火事です! 早く逃げないと!」
「火事?」
呆然と美佳の言葉を繰り返す私。
すぐに動こうとしない私の腕を掴んで彼女がベッドから起き上がらせた。
「さあ、早く。もうすぐそこまで火が来ています」
状況を理解出来ぬままベッドを出て、美佳と一緒に部屋を抜け出す。
廊下は煙が充満していて、視界が悪いし、熱風で身体が焼けそうだ。
煙を吸い込んで「ゲホッゲホッ」とむせるが、美佳は構わず私の手を引いて歩き出した。
ネグリジェの袖で口を塞ぎ、彼女についていく。
百メートルほど歩いてなんとか玄関を出ると、うちで働いている者達が肩を寄せ抱き合っていた。
見たところ、みんな無事のようでホッとする。
お父さまはどこ?
父の姿を探すが見つからない。
ひょっとしてまだ家の中に?
外はまだ暗いのに、うちの周りだけが明るい。
赤黒い炎が家を包んでいた。
「綾香お嬢さま、起きてください! 綾香お嬢さま!」
美佳の声が耳元で聞こえて、ゆっくりと目を開けた。
「う……ん、もう朝?」
寝ぼけ眼の私に、彼女は必死の形相で叫ぶ。
「火事です! 早く逃げないと!」
「火事?」
呆然と美佳の言葉を繰り返す私。
すぐに動こうとしない私の腕を掴んで彼女がベッドから起き上がらせた。
「さあ、早く。もうすぐそこまで火が来ています」
状況を理解出来ぬままベッドを出て、美佳と一緒に部屋を抜け出す。
廊下は煙が充満していて、視界が悪いし、熱風で身体が焼けそうだ。
煙を吸い込んで「ゲホッゲホッ」とむせるが、美佳は構わず私の手を引いて歩き出した。
ネグリジェの袖で口を塞ぎ、彼女についていく。
百メートルほど歩いてなんとか玄関を出ると、うちで働いている者達が肩を寄せ抱き合っていた。
見たところ、みんな無事のようでホッとする。
お父さまはどこ?
父の姿を探すが見つからない。
ひょっとしてまだ家の中に?
外はまだ暗いのに、うちの周りだけが明るい。
赤黒い炎が家を包んでいた。