【極上旦那様シリーズ】今すぐお前が欲しい~俺様御曹司と甘く危険な政略結婚~
「ああ、もう! 今、真剣に考え事をしてますの。お静かに願いますわ……え? あっ……」
恐ろしいことに気づき絶句する私。
氷堂は『心の声が漏れてるよ』と言った。
それって……今までの私の思考がダダ漏れだったということですの?
私……『氷堂』って何度も口にしたわ。
あ、あ、どうしましょう〜?
「私、氷堂にこの世から抹殺されてしまうんじゃあ……」
「綾香、少し落ち着こうか。昨日の夜、君がお風呂に入ったら、湯あたりしてね。俺がベッドに運んだんだよ」
面白そうに私を見て説明する氷堂。
どうやら呼び捨てのことは怒っていないようだ。
とりあえず安心するも、彼の言葉が意外だったので、思わず聞き返した。
「湯あたり?」
「そう。そのまま放置するわけにいかないだろ?」
氷堂は上体を起こして、乱れた前髪をかき上げる。
その姿があまりにもセクシーで正視できず、彼から視線を逸した。
「で……では、どうして同じベッドに寝てますの?」
狼狽えながら問えば、彼は穏やかな声で答える。
「それは、ゲストルームをまだ整えてなくてね。ここにしかベッドと布団がないからだよ。それに、綾香が急変したら大変だろ?」
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