私だけの真実
始まりは…

登side



登side

そう、あれは、

1年前のことだった。






はぁ…最悪だ。

まさか総長自ら姫をイジメてるって…

降ろすしかねぇよな。

『お前が総長だとか関係ない

お前はもう"いらない"んだ

さっさと消えろ。』

澄香「そっ…か

分かったよ

今までお世話になりました

さようなら」

ガチャッ バタンッ

『はぁ、まさか澄香がなぁ…。』

そして俺らの最悪の鳳凰生活が

幕を開けた…

なんて事は、まだこの時は分からなかった。






それからというもの、俺らと同盟を組んでいた

龍神-リュウジン- や 凰龍-オウリュウ-などが

次々と同盟解消を求めてきた。

『チッ、まぁ仕方ねぇか…』

そう思っていた…






『チッ、クソッ、なんでだよ…‼‼』

渚「マジ意味分かんねぇ。」

俺らが怒っているのは他でもない

同盟解消を求めてきた奴らが、

最近できた、翡翠-ヒスイ- という族と

次々に同盟を結んでいった。

遥輝「誰なんだよ翡翠って!」

倫也「ハッキングしてもでねぇ…‼」

登「は…?チッ、なんだよそれ!」

あぁ、もう最悪じゃねぇか。

この時、後ろで瑠々が少しニヤけたのを

俺は見逃さなかった。

『(なんでニヤけてんだ…?)』

それを追求してれば

後々あんなことにならずに済んだのに、

俺は大馬鹿者だよ…。






1年前のことをわざわざ追求しようとも思わない

かといって気にならないわけでもないんだよな

何をすべきなのか、もう分からない

『はぁ…俺、間違ってんのかな…

俺が歩いてる道はこっちで合ってんのかな?』

渚「ん?どうした登。

なんでそんな泣きそうな顔してんの?」

『いや、なんでもねぇよ。

ちょっと疲れたから寝るわ俺。

授業サボろ。俺屋上行く。』

渚「了解。

今日はどうする?倉庫行くか?」

『行くよ。』

渚「オッケー。じゃあおやすみ。」

『ん。おやすみ。』

(´Д`)ハァ…一体何が正解なんだよ…

俺もう分かんねぇ…

瑠々は何を考えてる?

【あの時】に澄香を信じるべきだったのか…?

よし、一度瑠々をハッキングするか…

倉庫に行ったときにやるか。

そして屋上に着いた俺は

そこにいる奴をみて

驚愕することになる。




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