わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜
それくらい、野球できなくなったときは落ち込んだ。

俺にとっては野球がすべてだったから…

美湖っていう心のよりどころをなくしてからはずっと…野球だけは俺を裏切らないと思ってやってきたから…

そんな俺が野球をなくしてしまって、これから先どうやって生きて行ったらいいかもわからなくなってたときも慎吾がいたからなんとかやってこれたのだ。


もともとはコイツがこの会社受けるっていうから俺も受けた。

野球以外にやりたいこともなかったし、慎吾と一緒ならいっかと思ったから。

けど、最初から東京に戻るのが嫌だった俺は、大阪本社配属希望で出していたけど、慎吾は特に何も希望出さなかったから東京配属になった。

結局離れることになってはしまったけど、慎吾もがんばってんだし…と思って俺も仕事がんばったら…
結構仕事もおもしろくって…
意外と俺って営業できんだなって思って…
がんばってたら、成績もそれなりによくって…

東京行ってみないかって言われたってわけだ。

俺もどうせ実家戻るわけじゃないし、一人暮らしするわけだから、美湖に会うおそれもないし、慎吾もいるしと思ってOKした。

マルシンフーズは大阪が本社ではあるけど実質動きを牛耳ってるのはやっぱり東京だったし…。

東京に行けば出世するかもっていう野心もあった。
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