わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜
答えにつまってしまうわたしに対して、滉くんはわたしの顔をのぞきこんだ。

「え?マジで?会ってるの?」

「あーー…のね。っていうか…会社が同じで…。」

滉くんには悠のこと言われることはなんとなくわかってた。
もともとわたしたちが突然話さなくなったとき、お兄ちゃんと滉くんが一番心配をしてくれていたし…

けど、一度割れてしまったものは修復は不可能で…
悠はどんどんわたしから離れていってしまった。

「は?会社?って美湖ちゃんマルシンフーズだったの?」

滉くんが唖然としている。

「うん。全然知らなかったんだけど、悠が4月からわたしのいる部署に異動してきて…」

「は?マジで?」

そして、信じられないというふうに唖然としてわたしを見ていた。

「そっかそっかー。まあそれなら、いいかもね。」

「いいかもって…!何もいいことないから。」

そしたら、滉くんはフッと笑った。

「まぁまぁ。とりあえず帰ろうか。もう暗くなってきたし。涼介帰ってくんだろ?」

そして、滉くんに促され、家に戻ると、兄が彼女を連れて帰ってきていた。

彼女はわたしより3つ上の兄より1つ上で29歳の綺麗な髪の長い女性だ。

穏やかで綺麗な人で仲良くなれそうな気がする。

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