わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜
「よろしくね。美湖ちゃん。」

ニコッと笑う彼女は、ちょうど母の夜ご飯の手伝いをしてくれているところだ。

わたしは今日はお手伝いは遠慮しておこうと思った。
なんとなく、母と彼女のみちるさんの邪魔はしない方がいい気がしたから。

「美湖。聞いたよ。悠と会社おんなじなんだって?」

夕食後に母とみちるさんが後片付けをしていたら、兄と滉くんがわたしの脇腹を突っついてくる。

もう、滉くんのおしゃべり!

「そうだけど、ほんと、何もないんだからね!」

わたしは悠に嫌われてるんだから、ほんとに何もないしこれからも何かあるわけなんて…ないんだから…。

お兄ちゃんはニタニタ笑ってたけど…
ほんとやめてほしい…。
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