わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜
「無事…着いたな。」

もう、部屋の前に着いてしまった。

手…離したくない…もっと…繋いでいたい…な…

「悠…ありがとう。」

「おう。」

悠の瞳が優しい…

「あ、あの…」

そのとき…わたしのスマホがトートバッグの中で震えてるのに気づいた。

悠がチラッとわたしのスマホの画面を見る。

そしたら…
悠が、突然…わたしの手をパッと離したのだ。

「カレシから電話じゃねーの?悪かったな。遅くまで。」

「えっ?カレシ?」

「ああ。俺、帰るわ。じゃあな。」

悠はサッと踵を返すと、階段から軽やかに消えていってしまった。

わたしが、「あっ…」って反論しようとしたけど…
その時にはもう消えていた。

はやっ…

スマホの着信は…鮫島課長からだった。

『はい。』

『仕事終わったか?』

『はい。なんとか終わってもう家です。』

『そうか。ならいいよ。明日のために早く寝ろよ。』

『はい。おやすみなさい。』

『おやすみ。』


悠は誤解している。

もしかして…

最初に悠におんぶしてもらって家まで送ってもらった時も…確か課長からLINEがきていた。

鮫島課長とわたしが付き合ってると思ってる?


誤解だよ。悠…。

わたしは…今でも…悠しか…見てないのに…。
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