わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜
「おまえ何やってんだよ!こんな夜中にこんなとこでひとりで寝てるバカいるかよ!」

俺に起こされてまだぼーっとしているまま俺にガミガミ怒られてる美湖が頭を垂れている。

「俺じゃなくて、ほかの男来てたらどうなってたかわかんねぇだろ?ほんっとバカだな!」

ほんっとに何も考えず、男の気そそるようなこと…!
ほんっとにおまえは自分をわかってねぇ。どんだけかわいいかわかってんのかよ!

「立てよ。」

「え?」

「家まで送ってやるから。疲れてんだろ?」

送っていってやんねーと、疲れたまま電車なんて乗ったらまた…気づいたら終点なんてことになる。

「みんなおまえに仕事押し付けすぎなんだよ。お人好しなんだよ。おまえは。高校の時とぜっっんぜん変わってねーのな。」

「でも…みんな困ってるから…わたしがやるしかないもん。」

「それがお人好しだって言ってんの。バーカ。」

美湖の言い方が昔っぽくて、思わず俺も昔の俺みたいなことをやってしまう。

「イタッ!」

よくやったよな。美湖にデコピン。

「ま、お人好しなとこしか取り柄ねーもんな。美湖は。」

あの頃は楽しかった。

「おまえ、めっちゃ口空いて寝てたし。思わずあめ玉でも放り込んでやろうかと思ったよ。」

「ウソっ!口空いてた?」

真っ赤になって言う美湖がかわいい。

「ウソだよ。」

「もう!悠!」

これこれ…こんなやりとりよくやった。

「やっと元気になった。ほら、行くぞ。」

そして俺は知らないうちに手を差し出していた。
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