わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜
「え?ここ会社だよ?誰かに見られたら…」

「バーカ。何時だと思ってんの?誰もいねーし。」

美湖と手を繋ぎたかったんだと思う。

「タクシーで送るよ。」

けど、いざ手を繋ぐと、緊張してしまって…言葉少なになる俺。

美湖の手…柔らかいし…
あったかいし…

このまま、手だけじゃなくて…美湖を抱きしめたい…

「無事…着いたな。」

着いて欲しくなかった。
もっと一緒にいたい…

「悠…ありがとう。」
「おう。」

美湖を思わず見つめる。
このままここで…抱きしめたい…

「あ、あの…」

美湖が何が言おうとした時、
美湖のスマホがトートバッグの中で震えた。
その画面には…『鮫島課長』

あ、そうだった…
コイツ、カレシいたんだった…

「カレシから電話じゃねーの?悪かったな。遅くまで。」

そのまま俺は走って帰った。美湖が鮫島課長と楽しく話してる姿なんて見たくなかったし。

いつもタイミング悪い俺…。
俺の出る幕は…ないんだったよな…。



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