パン屋の眼鏡さん
* * * * *



『『いらっしゃいませ!』』



香ばしいパンの匂いが店内に広がっている。


久々に嗅ぐこの良い匂いを胸いっぱいに吸って私はトングとトレーを取った。



(ここのパン屋さん初めてだけど美味しそうなパンが多いな…悩む…)



そうしている内に電車の時間は迫るので急いで選ぶ。


塩パン、カレーパン、メロンパン。


(これぐらいならお腹持ちそうやな)



そう思って納得し、レジに並ぶ。
前には2、3人並んでいる。



(まあまだ間に合うけどチャージもしたいしコンビニも寄りたいから早くー!!)



そう考えていると私の前の2人はすぐ居なくなった。
店員さんの凄さに驚いていたら



『次の方どうぞ!』



呼ばれた方に私は足を向けた。



いつも朝は音楽を聴きながら通勤しているので、レジの時は失礼のないようにイヤホンを外す。


そしたら私の鼓膜にいきなり入ってきた。


少し高くて優しい声が。



『お会計は578円になります』



優しい声だなと思いつつ返事をして顔を上げてお金を払った。






その時だった。






目の前に運命の人が居た。






(やばい…出会ってもうた…)



これが私と眼鏡さんの出会いだった。



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