家族


玲音も高校入学と同時に姓を変え、違和感なく高校生活をスタートさせていた

スポーツ特待ではなく、成績での特待生で入学した以上は成績の維持は必須だった

だが小遣い確保の為にバイトしなきゃな、と想っていたが、祖父母が玲音に小遣いをあげるからバイトは止めなさいと言ってくれたからバイトはしてなかった

祖父母から貰った小遣いは、計画的に使われ生徒の間ではドケチの称号を欲しいままに貰った程、徹底したドケチぶりを発揮していた

スポーツ特待で入学した亮平は、そんなドケチの親友に時々奢らせていたのだった

「我が心の親友、レオよ!
どうか俺にお恵みを!」

なんて言ってタカるのだ

亮平の母は水商売を止めていた

姉は嫁いで、母は社長婦人として成り上がり

亮平は学校の寮で生活していた

母から毎月小遣いが送られて来てるのを玲音は知っていた

だが亮平は「あの母ちゃんだぜ?何時まで続くか解らねぇじゃねぇか!
だからお金は母ちゃんが知らない通帳に殆どいれてある!
離婚したら俺の小遣いや学費は疎かになるのは目に見えてるからな!」と堅実的な目標を掲げていた


< 45 / 53 >

この作品をシェア

pagetop