空に向かって


これは照彦の声じゃない。

となれば…


「ちょっとランっ!アンタその言い方は無いんじゃない?」

そう、この声の主はランさんだった。

地を這うような声は、一般人の私からしたら馴染みが無さすぎて、本気で怯えた。

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