空に向かって


「遅えよ、何騒いでんだよ」

ドキッとした。

この声はー…秀虎だ。


「ってか何だよそのパンツ」

そのパンツとは私の事かな?

ん?


「黒より白派だな、俺は」

「やぁーね、アタシは黒も好きよ」

担いだままの状況で悠長に黒派か白派か語り合っている男(一人オネエ)達に、


「…下ろして」

そろそろ私が限界。

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