空に向かって
「私が転校してきた青木をいじめてたの知ってそう言ったんでしょ?“姫”をいじめてる主犯格と知り合いでしたなんて思われたくなくて。」
「それはー…」
いいよ、弁解なんてしなくて。
薄々気がついてて黙ってたのは私なんだから。
「確かに困るよね。青木いじめてる私と実は幼馴染みでしたー昔は家が隣でよく遊んでました、なんて紅蓮連合のみんなには言えないよね」
それこそ秀虎の面子が丸潰れだもんね。
「何言ってんだよ!俺ら友達だろ!?」
止まったと思っていた涙は再び溢れ出す。
「勝手な事言わないでよ!友達でもなんでもない友達って許可ないと話しかけたらいけない訳?
私といるとそれだけで秀虎の顔汚すから話しかけるなって言ってたんでしょ!?そんな事わかってた!!言われた時にそうなんだって理解してた…だけど…私バカだから、秀虎はそんな奴じゃないって勝手に思い込んでた」