空に向かって


学校に着いてから靴を上履きへと履き替え、真っ直ぐにクラスに直行する。


「おっはよー沙織ー!!」


クラスへ着くと、めちゃくちゃ元気に麻美が挨拶をしてくる。


「おはよー」


朝は苦手。

低血圧ではないが、機嫌はそこそこ悪いしなにより夏の朝はジメジメしてて暑い。


「聞いてよー!今日も青木のやつ宮沢と一緒に登校してんだよ?まじ腹立たない!?」


本人が自分の席で本を読んでいる近くで大きな声で話す麻美はタチが悪い。

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