ようこそ異世界レストランへ~食材召喚スキルで竜騎士とモフモフ手懐けます~
「お待たせしました」とミーナがドアを開ければ、待ちかねていた客がぞろぞろと店内に入り込む。

その数、五人、十人とどんどん増えて、狭い店内はすぐにいっぱいになる。

入りきらない客は外で並んで待っているようで、ここからのミーナとケイシー母娘は息つく暇もないほどの大忙しである。


「たらことシーチキン、ふたつずつちょうだい」

「エビ天がうまそうだな。それと紅鮭と焼肉もな」

「こっちは全種類ひとつずつおくれよ」


おにぎりの具は十種類。

紅鮭、たらこ、おかか、シーチキンマヨネーズなどの定番に加えて、焼肉、エビ天、煮卵などもある。

商売が軌道に乗ったら、少しずつ品目を増やしていく予定である。


お客さんの注文にミーナとケイシーが対応し、ワックスペーパーに包んで紙袋に入れ、手渡した。

代金はケイシーの妹が、小さな手で受け取っている。

次から次へと押し寄せる客によって、ショーケースが空になりそうな勢いであり、ミーナがケイシーに声をかけた。


「こっちは私がひとりで対応するから、ケイシーはお母さんとおにぎりを作って」


< 124 / 202 >

この作品をシェア

pagetop