ボクのお話。
教室がざわめいていて耳障りだ。
スマホを取り出し、いろいろ交換し合ってたり。
好きな俳優の話だったり。





そんな中、隣から囁くような声で君はボクに声を掛けた。








「おはよう、凜さんっ!あ、あの、クッキー作ってきたからよかったら一緒に食べませんかっ」








まるで天使のようだった。
多分、ボクと仲良くなりたくてクッキーを作ったなんてベタなことしたんだろうけどそれすら可愛くて、嬉しかった。




「ボクで良ければ。一緒にいただくよ。」



「…?…あ、ありがとうございます!こっちがココアでこっちがプレーン。それから、実はフィナンシェも作ってみたんです。」
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