この空の下
「献杯」
「献杯」

今度は3人で。


「これは?」

空が食べている料理を見て隆哉さんが聞いてきた。


「羽蘭特性のブイヤベースとコーンご飯。うまいぞ」

わざわざ説明する空。


当然隆哉さんは不機嫌になった。


「俺にもくれ」


「でも、お家に夕食が用意してあるじゃないの?」

つい、彩葉さんの顔が浮かんでしまう

「いいから」


もう。

はいはいと、私は料理を用意した。


「どうぞ」

「いただきます」


「食べるのはいいけれど、ちゃんと彩葉さんの食事も食べてよ」


後で恨まれたんじゃたまらない。



「ねえ、彩葉さんって?」

空に聞かれて、固まった。


「あ、あの・・・」

次の言葉が出てこない。
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