この空の下
「私こそ、メールも確認せずに勝手に行ってごめんなさい」


「そんなことない。俺は羽蘭に来て欲しかったんだ。ホームで感染症が出て対応に困った時、真っ先に君の顔が頭に浮かんだ」

「隆哉さん?」


「羽蘭に、会いたかった」

切ない切ない声。


できることなら飛び出して抱きしめてあげたい。

どうしようもないくらい、私の心が震えていた。


「それに、裕司さんから時々会っていると聞いて頭にきたんだ。ダメだと分かっていて、ついメールをしてしまった。・・・ごめん」


もしかして隆哉さんは酔っ払っているんだろうかと思うほど、いつもと様子が違う。
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