この空の下
「ちゃんと彩葉さんを守ってあげないとダメじゃない」

つい説教じみた口調になってしまった。


「分かってるよ」

隆哉さんも負けじとふくれっ面。



「荷物をもらうわ」


考えてみれば、私が彩葉さんの心配をするのもここで隆哉さんに説教しているのもおかしな話し。

私は忘れた荷物を取りに来ただけなんだから。

さっさと受け取って帰ろう。



やっと腰を上げた隆哉さんが、院長室から紙袋を2つ下げて戻ってきた。


「ありがとう」

一応お礼を言って受け取った。
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