この空の下

年下の彼

隆哉がこんなに嫉妬深いとは思わなかった。

そして、こんなに意地悪だとも思っていなかった。



「羽蘭、声が出てもかまわないよ」

そんな事を言われればグッと我慢してしまうと分かっているのに、あえて口にする隆哉。


必死で冷静を保とうとする私に攻撃し続ける。


「フフ、頑張るね」

悪戯っぽく見つめる顔は、やはり年下のものだ。
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