この空の下
「どうする。このままここで固まっていたいならそれでもいいし、帰りたいなら送るよ。食事したいなら付き合うけれど・・・二日酔いじゃ無理か」

この、人を小馬鹿にしたような言いぐさが頭にくる。



私は立ち上がるとカバンを手に玄関へと向かった。



「オイ、待てって」

後ろから腕を掴まれた。


「離して!触らないで!」

ヒステリックに叫んでしまった。



これでまた仕事を失うんだ。

今度こそ、無職になってしまうんだ。

男運の悪い自分のせいとは分かっていても・・・悔しい。


「やめろよ。また泣くのかよ」

隆哉さんの声。


違う。

私はそんな弱い女じゃない。

すぐに泣いて、それで問題を解決しようなんて女は大嫌い。
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