この空の下
「何だよ」

目の前の男性。

地元の先輩、吉川裕司さん。

10歳も年上で、俺がいつも後を追いかけてきた人。



「ハッキリ言え」

幾分強い口調で言われ、俺もやっと口を開いた。


「土曜の晩、診療所の先生と飲みに出たでしょう。ボギーへ」

「ああ、それがどうした?」

それがどうしたって、


「あんな人目に付く店に先輩と先生が行けば、目立つって分かったことでしょう」

「隆哉?」

裕司さんは真っ直ぐ俺を見ていた。


「お前に何か関係あるのか?」

言われる筋合いはないぞって態度。
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