この空の下
「じゃあいいな?」

えっ、何が?と視線を向けた。


「俺が彼女と付き合ってもいいんだな」

「それは・・・」


何なんだ、何でこんな展開になるんだ。



「とにかく、目立つことはしないでください。今回のことは裕司さんの配慮不足です」

そこは譲れないぞと、強く言った。


「ああ、そのことは俺の落ち度だ。気をつける」

「お願いします」

それだけ言って俺は立ち上がった。


これ以上ここにいたら、何を言われるか分かったもんじゃない。

言いたいことを言ったら、逃げるが一番だ。
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