この空の下
「オイ」

歩き出そうとした俺に、声がかかった。

「遠慮はしないぞ。たとえ相手がお前でもな」

「俺はそんなんじゃありません」


「その言葉を忘れるなよ」

捨て台詞のように言われた。


その声に凄みがあって、思わずひるんでしまった。


やっぱり裕司さんの方が上手だ。
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