オレンジ色のROMANCE
気の重い日が流れた。

淡々と仕事をこなす毎日。
舞香の事を思いながら…

キャバクラへの足は遠のいて
舞香は、今頃…
舞香は、舞香は、舞香は、

それから1ヶ月後、1ヶ月前に戻った
様に同じ事をしていた。

舞香のマンションに車で乗り付け
電話をかける。
舞香が休みな事は店のシフトで
確認ずみ。

「はーぃ‼もしもーし。
なに?
又ハブりに来たの?
顔見たくないんだけどっ‼」

「じゃ、お前は、どうなん。
人待たせて
笑いながらごめーんって
なんなん?」

「....それは.メンゴ‼」

「は?」


「もういい?」
疲れたような吐き捨てるように
舞香は呟いた。

「分かった。
来なけりゃ終わりだ‼

もう、会いにも来ないし
関わらない‼

二度と合わない。
10分待つ。

俺はお前に誠意をみせたから
な‼。」

「行かない‼」
舞香は電話をブチッと切った!

10分過ぎた。
煙草の火を消しながら車に乗り込む。

後5分...予備の時間を過ごす。

バックミラーを不意に見た時
花柄の黄色いワンピース姿の
舞香がエレベーターの脇に立って
此方を覗くように様子を伺っている。


チラチラ、チラチラ
車にエンジンをかける。
ハツとしたように、舞香が慌て
始めるが行動しない。

車を走らせる。
慌てたように二、三歩歩いて出て来た。

車のバックミラーで確かめ
蹲る舞香をみながら

ぐるりとマンションを周り又
駐車場に入る。

車を止めるとワンワン座り込んで
泣いている舞香が車の少し前にいる。

暫く堪能する。
「全く気が強すぎるんだよ。
可愛い。」

バタンという音に振り返り舞香は
⋘し、しまった∑۳(°□°۳"ll)ー⤵⤵⤵⋙
と言う顔をした。

(˘^˘ )プイッっとして涙を拭いている。

舞香の手を引っ張って車にのせる。
「戸締りした?」
コクコクと頷いたのを確認して車を
走らせる。


あのスーパーの前を通ると
「牛乳アイス泣いちゃったから
喉を潤したい。」

車をスーパーに止め
2人で入って行く。

お目当てのジャージアイス2個購入。
車で食べている時
舞香がわらった。

「可愛い。」
「は?か、可愛い?」
口に着いたアイスをティッシュでふき
ながら俺は舞香の言葉にハツとする。

「別に好きじゃないから...」
俺は一言釘さした。

「ん?それ、アイス🍦?私?」
舞香は、今まで泣きべそかぶってたのに
なんという立ち直りの速さだ。
ガブリとアイスを口に入れて
モグツ モグモグゴクリ

慌てて飲み込みウグッウグッ
ゴクン、アイスは食道を
胃に向かって落ちて行った。

ハアハア落ち着いた俺は
呆れながら車を走らせた。


「ね、ね.ね、答えてよ~」
ツンツン、ツンツン
ツンツン、ツンツン


「💢つッつくなー‼
運転中だぞ!」
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