オレンジ色のROMANCE
あの日の大丈夫‼は、お守りみたいに
舞香を守ってきた。
舞香を明るくして前にすすませた。

その日急いで家に帰った、
59歳のバーちゃんがゆるふわ
パーマをかけて、
二段のつけまつ毛をつけて、爪もきれいにして、バーちゃんは、大丈夫
だった。泣くどころかパワーupしていた。

厚化粧しないとシワが隠れないし
網タイツ履かないと足のラインが汚く
見える。

バーちゃんの弁解は、ジーちゃんを
納得させた。
ミニスカートを履いたバーちゃんの
後姿は20代。

しかし振り返ると、どうも気持ち悪い。
ジーちゃんは、胸を抑えながら
トイレに駆け込み...

「ウ、ウ、ウエェェェー、
ウゲッウゲッウゲッ。」

極めつけのウインクにジーちゃん
リバース。

欲情する所かジーちゃんをICU送り
にしそうな雰囲気さえある。

ジーちゃんジーちゃんジーちゃん
舞香の叫びに
ジーちゃんは、
「だっ、大丈夫だ、大丈夫だから。」
そうこたえてきた。


それを聞いたら安心した。

それからバーちゃんはデパートの
化粧品売り場のおねーさん達に相談して、それなりに綺麗になって行った。

バーちゃんは、役員をかってでたり
ママ友達とランチいたり
韓国スターにベッタリだったのに
日本のアイドルにも目を向けたりした。

キャラ弁がんばったり
流行りのドラマ見たり
本当に頑張ってくれた。
名ばかりの母親より、本当の母親のように。

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