オレンジ色のROMANCE


「え‼あ‼え‼
大吾先輩どうしたの?、」

俺はすぐ飛び下り乗り換えてUターン
体は疲れていたが、舞香の事が気になり
誤解を解きたかった。



大吾先輩は...
それまで、楽しそうにしていたのに、

スマ〇を驚いた目で見た時
笑顔が消えて、オドオドした表情に
なった。


電車が駅に着いた途端出発から一駅で
降りて

「気をつけて帰れよ。」
そう言ったかと思うと又電車に乗り
換え、又Uターンした。

今日落とすつもりだったのに`ε´
...噂で私が彼女って、流れ始めてる
のにあんな女の何処がいいの!

私の方がもっとカワイイってバー‼


舞香の乗る電車なら
まだ間に合うはず‼

右.左.後ろ.前、
慌ててホームにはいる。

見慣れたグレーのセーラ服に白の
一本線、肩にかけた黒いバックに猫
のキーホルダー。
モワモワの飾り物に黒の靴下。

見つけた。
舞香だ‼


「舞香ー、まぁいーかぁ‼」
大きな声で叫ぶ。

舞香を見つけてホッと胸を撫で
下ろす。

早く誤解を解かないと諦める事に
慣れてしまった舞香の心は、閉じて
しまう。

....そしたら、俺から離れてしまう。

必死で、必死で、捕まえた。
舞香は、舞香だけは、絶対離した
くない。

大吾は、舞香の元に駆け寄りながら
付き合い始めた頃を思い出していた。

前、 冗談で聞いたんだ。
「もし俺がウワキしたら
どうするよ‼?」

「え‼エエェェェエエェ」

「浮気するの!?」

信じられないと言わんばかりに目は、
大きく見開かれ険しい眼差しを
向けて来た。」

「すっ‼す‼する訳無いダロー‼」
少しキョドりながら

「舞香は、
どう思うか知りたかった
だ‼け‼だ‼。」

「あーそうなの!ビックリしちゃ
ったー。
ん〜そーだなぁ
知らないフリして何も言わない。

大吾が好きになった人なら
応援してあげるよ~」

「エッ‼そんなもん?
俺に対してそんなもん?
いらついたり、文句言ったり
しないのか?

俺に対しての愛情って、
そんなもん?」
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