【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
 アパルトマンに着いたときには二十二時三十分を回っていた。

「明日、学校へ行ってもいいですか?」
「もちろん。体調が戻ったのだからかまわない。鍵を渡しておこう」

 柊吾さんは私をリビングに残して書斎に入り、すぐにカードキーを手に戻ってきた。

 外観は古めかしい建物だけど、中は最新設備のアパルトマンである。

「お風呂入ってきますね」
「どこへ行くんだ?」

 寝室ではないほうへ歩を進める私に柊吾さんが不思議そうに聞く。

「えっ? あ、あの寝室のバスルームは落ち着かないです。私はこっちで」
「落ち着かないか。わかった。そっちを使って」

 柊吾さんはガラス張りで気にならないの?

 聞きたいところだったけれど、私は頷いて、今朝も使った自分の部屋のバスルームへ向かった。


 寝支度を整え、柊吾さんのベッドに横になったとき、彼はまだいなかった。

 今日は楽しかったな。

 でも毎日外食はできないから、私が作らないと。

 学校は三時までだから、帰りがけに食材を買って……。

 そこへ紺色のパジャマを着た柊吾さんが現れ、ベッドに身体を滑らして横たわる。

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