【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
 はぁ~恥ずかしい……。

 バスルーム手前の洗面所の鏡に頬を真っ赤にさせている私がいた。

 冷たい水で顔を洗ってから、隣の部屋でブラウスとデニムに着替えると、気持ちが少し落ち着きリビングへ足を運ぶ。

 リビングにまだ柊吾さんはいなかった。

 キッチンへ入り、冷蔵庫を開ける。ベーコンと卵を取り出し、マスカットも手にした。

 広いキッチンはL字型で、真ん中に作業台がある。

 オーリィ家のキッチンと同じタイプで、ガスの点け方も同じだ。引き出しからフライパンを見つけてさっそくベーコンを焼く。

「お皿、お皿……どこかな。昨日洗ったお皿もない……」

 昨晩、柊吾さんが片付けたようだ。

 作業台の引き出しと予想して振り向いた私は、こちらへやってくる柊吾さんが目に入る。

 身体にフィットしたオーダーメイドのスーツに着替えていた。

 一瞬、そのカッコよさに見惚れそうになったが、フライパンから音がして振り返る。

「や、焦げちゃう」

 急いでガスを止めて、隣のガス台にフライパンを移動した。

 フライパンの中を見てみると、ベーコンは焼けすぎて小さくなっていた。

「やっちゃった……」
「そのくらいなんでもない。美味しそうだ」
「ひゃっ!」

 背後から柊吾さんの声がしてビクッと肩が跳ねる。


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