【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
「私は柊吾さんに出会えて、これ以上ないほどの幸せなの。ジュリアン、傷つけてごめんね」
「今のハルは光り輝いているよ。彼は大人で、子供の僕には太刀打ちでいないことはひと目見てわかった。だから子供みたいな真似をしてしまったんだ」

 正直に話に来てくれたジュリアンに男らしさを感じた。いつか、柊吾さんのように魅力的な男性になると思う。

「ハル、改めて僕のお姉さんでいて。気兼ねなく遊びに来てほしい。ポーリンもママンもいつ来るんだろうと、よく話しているんだ」

 ジュリアンは呼び止めたときの表情とはガラリと変わって明るい笑みを浮かべる。

 私もつられて笑顔になった。

「もちろんよ。梨沙にお料理を教えてもらいたいと思っていたし、ジュリアンとポーリンとも話がしたかったの。近いうちに遊びに行くね」

 仲直りができて安堵感が広がり、心の底から嬉しかった。


 ジュリアンと別れ、買い物を済ませて帰宅した。十七時になっていた。

 ローマで美味しいものをたくさん食べてしまったので、今夜は胃を休めるために和食に決めていた。

「柊吾さんは何時に帰ってくるかな」

 帰宅時間はいつもメールで送ってくれる。

 ご飯を忘れずにセットして、レシピで確認しながら肉じゃがを作る。他には温めたお豆腐にする。湯豆腐用の鍋がなくて、考えた末、浅い鍋に豆腐と昆布を入れてそのままテーブルに出すことにした。

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