【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
八神さんとの約束の三十分前に真悠と別れて、ゆっくり日比谷のホテルへ向かう。
ホテルの敷地内に入って、エントランスに向かって歩道を歩いていると、黒塗りの高級外車がスーッと横を通り過ぎ、車寄せに停車した。
あれは八神さんの車?
ドアマンに開けられて姿を現したのは、やっぱり八神さんだった。
見事な体躯にチャコールグレイのフルオーダースーツがよく似合い、近くにいた若い女性が視線を向けている。
八神さんはそんな視線をまったく気にせずに、私のほうへ顔を動かした。
そういえば、オルセー美術館でも女性たちに熱い視線を向けられていたっけ。あのときも我関せずだった。
彼は私が近づくのを涼し気な眼差しで見守るように見ている。
「ちょうど会えてよかった」
八神さんは柔らかい笑みを私に向けた。やっぱりカッコいいと思う。
「はい」
「食事に行く前に着替えるから部屋で待ってて」
「それならロビーで――」
待つと言いたかったが、八神さんが遮る。
「先に返事が聞きたい。返事がどうであれ食事には行こう」
八神さんは私の肘を取って、ロビーを進んでいく。
ホテルの敷地内に入って、エントランスに向かって歩道を歩いていると、黒塗りの高級外車がスーッと横を通り過ぎ、車寄せに停車した。
あれは八神さんの車?
ドアマンに開けられて姿を現したのは、やっぱり八神さんだった。
見事な体躯にチャコールグレイのフルオーダースーツがよく似合い、近くにいた若い女性が視線を向けている。
八神さんはそんな視線をまったく気にせずに、私のほうへ顔を動かした。
そういえば、オルセー美術館でも女性たちに熱い視線を向けられていたっけ。あのときも我関せずだった。
彼は私が近づくのを涼し気な眼差しで見守るように見ている。
「ちょうど会えてよかった」
八神さんは柔らかい笑みを私に向けた。やっぱりカッコいいと思う。
「はい」
「食事に行く前に着替えるから部屋で待ってて」
「それならロビーで――」
待つと言いたかったが、八神さんが遮る。
「先に返事が聞きたい。返事がどうであれ食事には行こう」
八神さんは私の肘を取って、ロビーを進んでいく。