対立相手が婚約者。それって何かの冗談ですか?
夕方になって交流館を訪れたのは仕事帰りの蓮。
「すげーな。まじで信じられねー光景」
「でしょ私もだよ。
最近和歌を題材にしたアプリゲームが流行ってるみたいでね、その効果もあってどんどんお客さん増えてるの。
経営も軌道に乗り出したし、少しは安心できるようになってきたかな」
「良かったじゃんか。一時はどうなるかと思ったもんな。でも、こんなに急に人増えたら大変なんじゃねーの?」
「少しね。でも今頑張らないと」
「はい、それ頑張りすぎて崩れる人が良く言うやつ。ってなわけで、今週の土曜日出かけよう。ちょっと離れてるんだけど、花火大会があるんだ。
こんな時期に花火大会なんて珍しいからさ、行ってみようよ。
適度な息抜きも必要だぞ」
「土曜日って、お客さんたくさん来るよ」
「はいはい、わかった上で誘ってるんです。いいな、土曜日迎えに来るからな」
蓮は、あれから恵巳のことをずっと気にかけているが、事情を詳しく聞くことはしてこない。それでも、気が付けば傍にいてくれている。
ふとした時に拡樹を思い出してしまうこともあるが、少しずつ前に進もうと思い始めていた。
「すげーな。まじで信じられねー光景」
「でしょ私もだよ。
最近和歌を題材にしたアプリゲームが流行ってるみたいでね、その効果もあってどんどんお客さん増えてるの。
経営も軌道に乗り出したし、少しは安心できるようになってきたかな」
「良かったじゃんか。一時はどうなるかと思ったもんな。でも、こんなに急に人増えたら大変なんじゃねーの?」
「少しね。でも今頑張らないと」
「はい、それ頑張りすぎて崩れる人が良く言うやつ。ってなわけで、今週の土曜日出かけよう。ちょっと離れてるんだけど、花火大会があるんだ。
こんな時期に花火大会なんて珍しいからさ、行ってみようよ。
適度な息抜きも必要だぞ」
「土曜日って、お客さんたくさん来るよ」
「はいはい、わかった上で誘ってるんです。いいな、土曜日迎えに来るからな」
蓮は、あれから恵巳のことをずっと気にかけているが、事情を詳しく聞くことはしてこない。それでも、気が付けば傍にいてくれている。
ふとした時に拡樹を思い出してしまうこともあるが、少しずつ前に進もうと思い始めていた。