ナンバーズ!
中高一貫の女子校に高等部からのいわゆる「途中組」として入学した私は、既に出来上がっているグループの輪に上手に入り込めなかった。
そうしてクラスに馴染めなかった私に、クラスのリーダー格の女子が目をつけたのだ。
初めはささやか。
そして内容は徐々にエスカレート。
物を隠される、無視は日常茶飯事。
ぶっ倒れた当日には、朝イチから学校の一番目立つところで私の一番柔い所を突き刺すような誹謗中傷をされた。
やはり環境を変えないといけない、
とカウンセラーの先生には転校を仄めかされた。
…だから、なんで私が動くの。
転校させるなら私をいじめてた方じゃんか。
それじゃぁ、まるで私がいじめから負けたみたいだ。逃げたみたいだ。
と、頑なに転校を拒んでいた時だった。