独占溺愛~クールな社長に求愛されています~
「しかし、パンケーキとはな。おまえ、昼飯食ってないのか?」
エレベーターを降りて、蓮斗が歩きながら言った。
「一応食べたよ。ブランチみたいなものだけど」
「規則正しい生活とは言いがたいが、食欲があるのならよしとするか」
蓮斗は独り言のようにつぶやいた。やがて大阪メトロの駅に到着して、やってきた地下鉄に乗った。さすがに土曜日の昼過ぎとあって、車両は満員に近い。十分ほど揺られて、梅田駅に到着し、詩穂は蓮斗をパンケーキの店へと案内する。
目的の店はファッションビルの一階にあった。混んでいたが、幸い五分と待たずに窓際の席に通された。ライトグリーンで統一された店内は明るく、かわいいカップやエアプランツがあちこちに飾られている。
「なににする?」
蓮斗がメニューを広げて詩穂の前に置いた。それを見て詩穂は顔を輝かせる。薄いパンケーキが何枚も積まれ、たっぷりのシロップがかけられたものや、スフレのようにふわふわのパンケーキにアイスを添えたものなど、さまざまなメニューがあった。だが、詩穂は季節限定メニューを見るなり、声を上げる。
「この“濃厚マロンクリームのスフレパンケーキ”、すごくおいしそう! 私、これにする!」
「即決か」
エレベーターを降りて、蓮斗が歩きながら言った。
「一応食べたよ。ブランチみたいなものだけど」
「規則正しい生活とは言いがたいが、食欲があるのならよしとするか」
蓮斗は独り言のようにつぶやいた。やがて大阪メトロの駅に到着して、やってきた地下鉄に乗った。さすがに土曜日の昼過ぎとあって、車両は満員に近い。十分ほど揺られて、梅田駅に到着し、詩穂は蓮斗をパンケーキの店へと案内する。
目的の店はファッションビルの一階にあった。混んでいたが、幸い五分と待たずに窓際の席に通された。ライトグリーンで統一された店内は明るく、かわいいカップやエアプランツがあちこちに飾られている。
「なににする?」
蓮斗がメニューを広げて詩穂の前に置いた。それを見て詩穂は顔を輝かせる。薄いパンケーキが何枚も積まれ、たっぷりのシロップがかけられたものや、スフレのようにふわふわのパンケーキにアイスを添えたものなど、さまざまなメニューがあった。だが、詩穂は季節限定メニューを見るなり、声を上げる。
「この“濃厚マロンクリームのスフレパンケーキ”、すごくおいしそう! 私、これにする!」
「即決か」