6年間の思い
変化
−佑花−

あれから啓が優しい…
なんでだろ?
多分 亀谷のことが あったからだと思う…。
啓なりに 気を使ってるのかな??

そんな事を考えていると、いきなり 先生に指された。
「香山、この問題の答えはなんだ?」

「x=5/12です」



授業が終わって、次の授業の支度をしていると、
「佑花ぁ―!!なんか啓が呼んでるよ−」

と 同じクラスの子が言ってきた。その子が 指さしている方を見ると 啓がいた。
足早に啓に近付くと、

「ちょっと 話があるから、きて」
と 真剣な顔で言われた。
ドキッ

え?何?ドキッ って!!
なんかこの頃変だな− 私。

啓の後についていくと、空き教室に 連れていかれた。

「ここなら 話しやすい」……?

「何か用??こんな所連れてきて。」

「あのさ―、佑花 あの後亀谷に なんかされた?」
心配してくれてたんだ。

「ううん。何にも されてないよ!!」

「そっか。なら いいや!!話は それだけだから。」
え?それだけなんだ‥‥。

「うん。わかった。」

そして 2人で 教室から出ていった。
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