私が恋を知る頃に


当直を終え、医局で帰り支度を済ませている時だった。

ピリリリリッ

机に置いていたPHSが鳴る。

「はい、小児科 瀬川です」

「小児科病棟 看護師の稲村です。先生、今お時間よろしいですか?」

「大丈夫ですよ。何かありましたか?」

そう答えながらも、何となく嫌な予感を感じ取って、再び白衣に袖を通しはじめる。

「はい。さっき、穂海ちゃんからナースコールがあって……」

「っ、すぐ行きます。」

予感があたった。

看護師さんが言い切るよりも前に、自然と足が向く。

「状況を教えてください」

白衣を羽織って、駆け出していた。
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