はっぴぃday
モモが小声で耳打ちする。

「なにあれ。
感じ悪いけど、、、

サクラ、早くさくらちゃんだって言った方がいいんじゃない?

っていうかさ!
なんでわかんないかなぁ!!

あー!!イライラする!!

サクラはさくらじゃん!
何を見てんだよあいつは!」

私の代わりに怒ってくれているモモに、落ち込んでいた気持ちが浮上する。

「あー!
だめた!ムカムカする!せっかくサクラが行けるライブには全部行こうとしてるのに!
サクラ、こうなったらサクラで迫って落とそう!
サクラはめちゃめちゃ可愛い!
私も協力するからね!!」

プンスカ怒り出したモモの言葉に背後から笑い声が聞こえた。

振り向くと修二さんがハットを目深にかぶり、眼鏡をかけて名前を呼び掛けた私にシッと唇に人指しを立てた。



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