黒と白の羽
私は、いい忘れていたことを付け足す。




「・・・私、この世界の人間じゃないからね?」





すると騎士たちはリークを背中に庇った。





「魔族か!?」




私に剣を向ける騎士たち。




「はぁ・・・闇姫だの・・・魔族だの・・・煩い奴らだ・・・」



私の言葉遣いの変わり様に驚くリーク達。




そして、私の瞳が完全に紅に染まる。




「―来い・・・我が元に

炎に司りし精霊達よ

世界に踊る精霊達よ

我が元に集え」




私の周りに炎の精霊達が集まりだす。



「炎の魔術・・・」



金髪、金の瞳の人が呟く。




「この世界にも・・・魔術はあるのね」



ボソッと呟く私の声は精霊達に掻き消された。



『鈴羅~この人たち・・・王族だよ~』


『鈴~この人の中にも炎を司る人~居るよ~』



「ふ~ん。楽しめそうかしら・・・ね?」


私は誰かに向かって笑った。



《鈴羅side終了》



―私が望むのは


世界が生き返ることだけだったのに・・・


いつのまにか・・・


自分の居場所が欲しかったんだ


探してみよう


この世界で―
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