黒と白の羽
城へ帰ると、リークの部屋に通された。



鈴羅を不振な目で見る者が多かった。だが、鈴羅の事だから、無視をしたら良いものの




「・・・あまり見ないでくれるかしらね?」



ストレスを貯めるに違いなかった。




「自己紹介をしようか」



リークが騎士に言った。


初めに、赤い髪と朱の瞳の人が

「グレイ=ファロン」



次に、青い髪に藍色の瞳の人が

「セイグ=アロクス」



そして、金髪に金の瞳の人が

「コハク=ファクネ」




今度は、茶色い髪に茶色の瞳の人が

「クドル=ファスト」



最後に、銀の髪に灰色の瞳の人が

「クオン=ファロド」



と自己紹介をしてくれた。




「・・・で?次・・・私なの?」



リークに視線を向けると頷いた。


「さっきも名前・・・言ったんだけど」




「多分、聞いてないよ?ねぇ?グレイ」



リークが言うと



「聞いてません。殺すヤツの名前など覚えませんからね」



・・・鈴羅の顔が引きつった。



「レイラ=ヤガミ」


顔が引きつったことは気にせずに、名乗った。


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