黒と白の羽
「居たか?」




顔が少なからず青い。



「・・・居ない」



頭を片手で抑えてしまう。



「ったく・・・本当に面倒な事になりそうだ」



走り出す鈴羅を追いかけるリーク。



「レイラ!この馬を使え!」


途中でリークに、馬を渡されると跨り馬を並べて走った。



「リーク様の得意属性は?」



「俺は全部得意だ」



「なら大丈夫ですね」



鈴羅は上を見た。



空にはデグルが走っている。



でも、空は・・・黒く・・・曇ってきた。



「・・・飛ばしますよ!!」




さっきより、スピードを上げる鈴羅とリーク。




間に合うのか・・・間に合わない・・・





そんな事は一つも考えない。



それが鈴羅だから。



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