黒と白の羽

白の罪

鈴羅をリークの部屋に移し、消毒を終えた頃。



「はぁ・・・騎斗の登場で厄介になってきたよな・・・」



めんどくせぇ、と言う紅鈴。



「しかも、元老院の登場も、だ」



額に手を置く水鈴。



「レイラに何があったのですか?」



リクアが問う。



「言わねぇよ。鈴羅が言うまでな」


紅鈴が低い声で言う。


「お母様?此処に居たの?」



リールが入ってきた。



「リール?どうかしたの?」



リールを抱き上げる后。



「・・・レイ姉様?」



リールは‘兄様‘から‘姉さま‘に変えていた。



「どうしたの?」



リールは水鈴と紅鈴の前を通って鈴羅の寝ているベットに近づいた。
< 57 / 69 >

この作品をシェア

pagetop