黒と白の羽
「俺は鈴羅の騎士。水の精霊の水虎で水鈴―スイレイ―」



鈴羅を抱きなおしてリークに言った。




「俺も鈴羅の騎士。炎の精霊の紅龍で紅鈴―コウレイ―」


水鈴の隣に立つ紅鈴。


そして、鈴羅の顔色を伺う。



「水鈴。急ぐぞ、精神的にもヤバくなってきた」



紅鈴が急がす。



「ああ。今回は眠りが深すぎる」


水鈴は城の門に向かって歩き出す。



「あ・・・のさ・・・レイラを此処で療養させない?」


リクアが水鈴に言う。


「・・・チッ・・・消毒とかしてもらうしなねぇな」


水鈴が渋々、承諾した。


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