訳あり無表情少女と一途な幼馴染
栞はフラッと俺に寄り掛かる

「あ…りが…と」
「ああ。一か八かだっだが、上手くいった。まさか本当に効くとはな」

俺は手に持ってるネックレスと指輪を栞に見せる
栞はポカンとした表情で

「…あれ」
「? どうした?」
「ソレと、蓮が赤く光って暴走が止まったんだよね?」
「ああ」
「元々、私の力が暴走した時の為に、仕込んでおいたの」
「! そうだったのか…」
「でも、変だな。何で生きてるんだろ」
「……は?」
「鴉間が私に従わせる為に蓮を狙うと分かってから
蓮が死ぬくらいだったら私がと思って
あの時、蓮から離れる時に蓮の体に力を流した。
ネックレスと指輪、蓮に流した力で
暴走した力を抑えると同時に、私が死ぬ様に仕込んでたのに」
「!?」
「なのに…死んでない」
「…んだよ」
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