先輩手に入れます!
あまりにも腹が立って...
気が付いたらいつの間にか私は
その人にペットボトルの水を
頭の上からかけていた。
名波「は?お前、何してんだよ!」
雫「頭...冷えましたか?」
名波「は?」
その人に睨まれたって
何とも思わなかった私は案外
肝が据わってるのかもしれない。
雫「確かにあなたは凄い選手で
サッカー部の皆はあなたの
足元にも及ばないかもしれないけど
一生懸命頑張ってる人の事を
見下して悪く言って...あなたは
とても気持ちいいのかもしれないけど
聞いてるこっちは気分悪いです。
私は...ここにいる人達は...!
あなたの野次を聞きに来てるんじゃない。
サッカー部の皆の応援をしに来てるんです。」
立ち上がったその人が私の胸ぐらを掴むと
ーピーッ!
前半終了のホイッスルが鳴った。