拾いものは危険な恋のはじまりでした
「司!」

「あぁ、分かってる。こいつは早急に調べる。」

そう言うと徹さんと一緒に部屋から出て行った。

部屋には、私と奏さんの二人・・・

奏さんが私の腕を引き、自分の胸に引き寄せた

「小春が心配なんだ。俺には今まで怖いものなんてなかった。

でも、小春に何かあったらと思うと怖くて堪らなくなる」

辛そうな声でそう伝えてきた

「奏さん・・・」

私は、奏さんの胸に頭を寄せた状態でトクトクと打つ、鼓動の音を聞いた

奏さんが少し体を離し、顎の下に手を当て顔を上に向けると口づけてきた。

啄ばむようなキスは、しだいにだんだん深くなっていく、「ハァ~」

少し開いた唇を割り込むように奏さんの舌が私の舌に絡んでくる

「ァァ・・ん・・ハァァ・・」

くちゅくちゅと音を出しながら互いの唾液が混ざり合う。

優しく、そして荒く私の口腔内を這いまわる

息も絶え絶えに、私の頭がぼーっとしてきたところで、唾液に濡れた

奏さんの唇が離された。

「小春は、俺が護る。心配するな」

「はい」

「今日泊ってもいいか?一緒にいたい」

奏さんの提案にちょっとびっくりはしたが、正直このまま一人になるのは

怖かった。そのまま頷き、あの日のスエットを用意した。


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