拾いものは危険な恋のはじまりでした
奏side

小春の誕生日は二人でホテルで過ごそうと計画していた。

その時にプロポーズするつもりだ。

そのために、婚約指輪も用意した。司は高級車一台買える値段を見て驚い

ていたが小春に俺の気持ちを伝えるには、これでも安いくらいだ。

当日、逸る気持ちを抑え車で待つ、車の外にはいつも間にかギャラリー

が集まって来ていた。

「邪魔だな」思わず声が漏れる

「まあ、この車だししょうがないよねぇ、小春ちゃん大丈夫かなぁ」

その時、徹の後ろに歩く小春の姿が見えた、案の定、周りの雰囲気に

戸惑っている、すぐさま車を降り、「小春」と呼ぶが、周りのクソ女

達の罵声に下を向く、「チッ」「小春、来い」もう一度呼んだ

徹に促されてやっと俺のところに来る、俺が名前を呼ぶのも、欲しいの

も、お前だけだと思いをこめて抱きしめ話しかけ、車に乗せた。

司がなんとかフォローしていたが・・・

ホテルに着き、用意していたスイートルームへ。

小春がバスルームにいっているうちにシャンパンとケーキをセッティング

した。シャワーを浴び、出てきた小春は、色白の肌がほんのり色づき、

バスローブの合わせ目からチラリと覗く首と胸元が女の色気を漂わせていた

まだだと気持ちを押し込め、入れ替わりに俺もシャワーを浴びる。
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